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喘息の診断に有用な NIOX VERO 導入しました

-NIOX VEROによる呼気一酸化窒素(NO)測定の喘息診断の有用性-

  気管支喘息(以下喘息)は、喘息予防・管理ガイドライン2018によると“気道の慢性炎症を本態として、変動性を持った気道狭窄(喘鳴・呼吸困難)や咳などの臨床症状で特徴付けられる疾患”と定義されています。
その中で“気道炎症は喘息の重要な病態”で、その炎症を抑えることが重要な治療目標です。
気道の炎症の診断には、これまで喀痰や気管支肺胞洗浄液中の好酸球比率の増加等で評価していましが、これらの方法は侵襲度が高く、繰り返し行うことは困難でした。
喘息では好酸球性気道炎症が起こるため、呼気一酸化窒素(NO)濃度が上昇することがわかっています。
NIOX VEROによる呼気NOの測定は、簡便でかつ非侵襲的に測定が可能で、再現性に優れているため、臨床的に非常に優れた気道炎症のバイオマーカーと言われています。
NIOX VEROの大きさはカラオケのリモコン程度の大きさで、中央に画面があります。
測定方法は深く息をはき、その後マウスピースをくわえて、息を吸ってその後一定の強さで吐くだけで、70秒後にモニター画面に呼気NO濃度が表示されます。
呼気NO測定ハンドブックによると、吸入ステロイド薬を未使用で発作性の喘鳴などの喘息を疑わせる症状に加えて、呼気NO濃度が22ppb以上なら喘息の可能性が高く、37ppb以上ならほぼ確実に喘息と診断できる、とされています
これまで、喘息の診断は問診や臨床症状・呼吸機能検査等で評価していましたが、この
NIOX VEROを使用すると、数値で信頼性の高い診断が可能です。   
もちろんこれまでと同様にアレルギーの既往等の問診も含めた総合的な診断が必要ですが、このように数値で喘息の診断が迅速・簡便にしかも正確に評価できる方法はこれまでにありませんでした。
またNIOX VEROによる呼気NOの測定は
①喘息の補助診断(好酸球性気道炎症の評価)
②吸入ステロイド薬の治療反応性の予測
③治療経過のモニタリング
④薬を規則的に吸入しているかのチェック

等にも有用です。

自分は喘息なの?と心配されている方、現在喘息で治療中の方も是非一度
NIOX VEROでの呼気NO濃度を測定して、喘息の正しい治療につなげて下さい。
詳しくは、お気軽に当クリニックにお越しください。