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2019年 新たな年を迎えて

皆様、新年あけましておめでとうございます。

 2015年6月に西区発寒の地で開業させて頂き、今年4年目を迎えることができました。
 開業して3年半が過ぎ、おかげ様でこの1年間も非常に多くの患者様との出会いがありました。その中で私にとって何よりも嬉しく有難いことは、多くの患者様が家族ぐるみで受診されていることです。医療に対する信頼がなければ、大切なご家族を紹介することはないと思いますので、私自身そしてスタッフ一同とても励みになります。
 早朝車での出勤途中、車窓からクリニック近くを徒歩で通勤されている方や、犬の散歩中の方が見えますが、その中にクリニックに来てくださっている患者様を見つけると、“あっ、
○○さんだ“ととても嬉しく思い、まだ3年半ではありますが、初めは全く見知らぬ地域だったこの西区で、多くの方の出会いがあった事を、心より感謝しております。

 有難い事ではありますが、来院患者様の増加に伴って待ち時間が長くなり、患者様にご迷惑をかけるケースも増え、予約制を導入しましたが、もちろん新患の方や体調を崩された方も多く受診されますので、必ずしも予約時間通りに診察できなことも多々あります。
そんな時は、患者様同士の温かい思いやりに甘えている次第で、本当に申し訳なく思っております。
 しかし、“患者様を大切な家族に置き換えて、親身になって患者様の訴えに耳を傾け、丁寧な診察を心がける“という姿勢は変えることのできない私の外来診療の信念であり、待ち時間との相反する課題の中で、患者様に少しでも納得してもらえるよう真摯に日々診療を行うしかないと思っております。

 開院以来積極的に取り組んでいる“ピロリ菌感染の早期発見と除菌による胃がんの予防”
では、2016年にヘリコバクターピロリ感染症認定医の資格を取得し、ピロリ菌専門サイトを開設したことで、より多くの患者様がピロリ菌の相談に受診され、開院以来3年半で、上部内視鏡検査の件数は1100件以上となり、そのうち300例以上のピロリ菌陽性患者様の除菌を行い、全例の除菌に成功しています。その中には他院で除菌不成功の患者様や除菌薬アレルギーの患者様も含まれております。今後もピロリ菌感染症認定医として、より専門性の高い診療を心掛けたいと思っています。
また、それに伴い大腸内視鏡検査も開院以来130件を超えました。
 上部下部内視鏡検査の増加に伴い、胃がん・食道がん・大腸がん症例も増えてきて、敬愛する専門医の諸先輩後輩先生にご紹介することで、患者様が内科外科それぞれの最新のがん治療を受けられています。
 クリニックは決して自己完結のできる医療機関ではありません。そのためできるだけ敷居をとって、誰にでも気軽に受診して頂き、各疾患が重症化する前にためらわず最良の医師を紹介することが社会的な責務だと常々思っています。そのためには信頼できる医師との絆がなにより大切で、電話1本で紹介した患者様を快く診て頂ける諸先生たちには、日々心より感謝しております。

 医療機器では、上部内視鏡検査は殆どが経鼻のため、昨年12月に2台目となる最新の経鼻内視鏡スコープを導入しました。
 また、アレルギー疾患の増加に伴い、気管支喘息の患者様も増えてきたため、喘息の診断に有用な呼気一酸化窒素(NO)測定装置を導入し、簡易にできる喘息の客観的な評価として活躍しています。
 今シーズンのインフルエンザは昨シーズンよりかなり早いペースで流行が始まっており、それに伴い発症早期から迅速に診断できるFUJIドライケム3台目を導入し、少しでも患者様の待ち時間を短く、正確にインフルエンザの診断ができるように致しました。
 小さなクリニックではありますが、できるだけ最新の医療機器をそろえて、患者様の診断の精度をあげて、医療の質を高めることが、信頼されるクリニックとしての必要条件と考えております。もちろん、そこには医師が患者様の訴えに十分に耳を傾けて、思いやりを持った診療をすることがすべての根底にあると思っております。

 まだ開業してようやく4年目ですが、“目の前の患者様を大切な家族に置き換えて、決して見放さない、病ではなく人を診る”医療を理念に、これまでお世話になったすべての人に感謝して、これからも自分達のできる最良の医療を行いたいと思います。
 立派なクリニックではなく“感じのいいクリニック”を目指して、そして西区の皆様に本当に信頼されるクリニックを目指して、職員一同日々精進いたしますので、どうぞお気軽に当クリニックにお越しください。
 最後に2019年が皆様にとって素晴らしい年でありますよう、職員一同心より願っております。

2019年1月吉日