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2018年6月 開院3周年のご挨拶

2015年6月に西区発寒の地で開業させて頂き、今年6月でまる3年を迎えることができ、おかげ様で非常に多くの患者様との出会いがありました。
開院当初は成人から高齢者の方が多く来院されていましたが、徐々にその子供さんやお孫さんににあたる幼稚園児から小中学生の子供さんも増えてきて、現在は1歳前後のお子様から100歳近い高齢者の方まで、老若男女を問わず様々な年齢の方が様々な疾患で来院してくれるようになりました。
その中で私にとって何よりも嬉しく有難いことは、多くの患者様が家族ぐるみで受診されていることです。医療に対する信頼がなければ、大切なご家族を紹介することはないと思いますので、私自身そしてスタッフ一同とても励みになります。
疾患としては、専門であるピロリ菌胃炎・逆流性食道炎・胃がん・大腸がん等の消化器疾患から、風邪~肺炎・喘息・肺がん等の呼吸器疾患や、糖尿病・高血圧・高脂血症の生活習慣病等々、実に様々な疾患の方が来院され、患者様のおかげで私も日々様々な分野の最新の医療を学ばせて頂いております。
また、私が外科医でもあるため、包丁などの切創や子供の擦り傷・トゲの刺創・陥入爪・粉瘤感染・ペットの噛み傷等の外科的処置で来院される方も多く、自分がやりたかった“町のお医者さん”が実現でき、本当に有難いと日々感謝しております。
来院患者様の増加に伴って待ち時間が長くなる場合も増えてきましたが、“患者様を大切な家族に置き換えて、親身になって患者様の訴えに耳を傾け、丁寧な診察を心がける“という姿勢は変えることのできない私の外来診療の信念であり、待ち時間との相反する課題の中で、患者様にご理解してもらえるよう真摯に日々診療を行うしかないと思っております。
開院以来積極的に取り組んでいる“ピロリ菌感染の早期発見と除菌による胃がんの予防”では、2016年にヘリコバクターピロリ感染症認定医の資格を取得し、ピロリ菌専門サイトを開設したことで、より多くの患者様がピロリ菌の相談に受診され、開院以来3年で、上部内視鏡検査の件数は970件以上となり、そのうち250例以上ののピロリ菌陽性患者様の除菌を行い、全例の除菌に成功しています。その中には他院で除菌不成功の患者様や除菌薬アレルギーの患者様も含まれております。今後もピロリ菌感染症認定医として、より専門性の高い診療を心掛けたいと思っています。また、それに伴い大腸内視鏡検査も開院以来90件を超えました。
上部下部内視鏡検査の増加に伴い、胃がん・食道がん・大腸がん症例も増えてきて、敬愛する専門医の諸先輩後輩先生にご紹介することで、患者様が内科外科それぞれの最新のがん治療を受けられています。
クリニックは決して自己完結のできる医療機関ではありません。そのためできるだけ敷居をとって、誰にでも気軽に受診して頂き、各疾患が重症化する前にためらわず最良の医師を紹介することが社会的な責任だと常々思っています。そのためには信頼できる医師との絆がなにより大切で、電話1本で紹介した患者様を快く診て頂ける諸先生たちには、日々心より感謝しております。
まだ開業してようやく3年ですが、“目の前の患者様を大切な家族に置き換えて、一期一会の心で診察し、決して見放さない、病ではなく人を診る”医療を理念に、これまでお世話になったすべての人に感謝して、これからも自分達のできる最良の医療を行いたいと思います。
立派なクリニックではなく“感じのいいクリニック”を目指して、そして西区の皆様に本当に信頼されるクリニックを目指して、これからも職員一同日々精進いたしますので、どうぞお気軽に当クリニックにお越しください。

2018年6月吉日